良書数冊分を凝縮したような、とても良い人でした。
紹介してくれた友人に感謝。
序盤はビジネス本として楽しく読め、中盤は経済・哲学、終盤は毒・解毒剤(あるいは宗教)
印象に残った箇所
- 人の関心に関心を注ぐ(人に関心を注ぐのではない)
- トラブルを解決するより、トラブルを未然に防ぐほうが生産性は極めて高いが、現代の経営はそれを正しく評価できない
- 人はお金を欲しているのではない。お金持ちになりたいというよりも、他人よりも金持ちでいたい
- 経済合理性からの帰結としてペイ・フォワード企業は上場企業を凌ぐ
- 経済とは贈与である(贈与であった)
年収が1万ドル増えても、幸福になる確率は2%しか増えないが、友人の友人の友人が幸せであれば、6%幸せになりやすい。
友人の友人が幸せであれば10%、友人が幸せであれば15%幸せになりやすい。
1人の幸せが、3次(45^3 ≒ 9万人)の人間関係にまで伝搬する。
一人の人間が幸せに生きることは、社会的な価値がある。
赦しは加害者のためではない。自分の幸せを他人に依存することをやめて、自分で幸せを掴むためのものだ。
経済合理性を追求すればペイ・フォワードに行き着く、のはなるほどと思いました。
この本を読み始めるまで気づきませんでしたが、2ヶ月前に同じ著者の「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」を読んでいました。
こちらは、沖縄社会、日本社会を比較的客観的に説いた印象でしたが、本書を読むことで、パズルのピースが埋まる感覚を味わいました。
その結論に至った著者の個人的経験をより詳しく知ることができた印象です。
最終盤は、自分は自分が幸せと感じていたが、それはサーカスの象(子象の頃に鎖に繋がれたため、大人になっても逃げ出さない象)が感じている幸せに過ぎないのではないか。
なんてことを思いました。
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